このレビューはネタバレを含みます▼
17年前、10歳の榛原壮太に拾われた猫のあずきが語る壮太の恋の物語。壮太を小学5年生の時から見守るあずきは、壮太が高校生の頃の初恋とその悲しい結末も見ていました。若い心の全てを捧げた恋に破れた壮太はその傷が癒えず、初恋相手の面影を映した男性との刹那な関係ばかりを繰り返していて、あずきはとても心配しています。そんな壮太がある日酔っ払って、いつもの豹タイプのイケメンではなくクマさんみたいな男の子に担がれて帰宅します。正体不明の壮太を寝室まで運び、あずきの言う通りの場所からスウェットを出して着替えさせてくれたのは壮太の会社の後輩•隈野大誠でした。あずきは大誠が猫語を理解することにビックリします。そして壮太がそこまで酔い潰れてしまった原因が、初恋の人•人気サッカー選手の剛であることを知るのでした。猫のあずきちゃんが猫らしくお姉さんらしく壮太の恋を見守ります。辛い恋を忘れたくてもTVやネットで否応無く剛の姿が壮太の目に入ってしまうことをあずきちゃんは嘆きます。あずきちゃんは、ストレスが溜まるとお洒落して沢山香水をつけて出かけるのを壮太の「狩り」と称し、すぐににゃんにゃんモフモフしてしまう節操の無さをダメな雌猫と喝破します。最後は二人と一匹にハッピーな時間が訪れます。