先生の作品は『いつもシリーズ』と『龍と竜シリーズ』をコンプリートしていますが、どちらのシリーズもシリアスと人情味があって好きで、こちらも似たようなテイストでした。中には『獣シリーズ』のように相当?(読んでいないのでレビューの噂程度にしか知らない)精神的にしんどい作品もあるみたいで…そういう意味ではセリフから行動までギャグっぽいノリもあって楽しめました。二狼のセリフが、二十台半ばにしては今時ないくらい昭和のオヤジみたいで笑いました。ハラハラドキドキ、少しのミステリーと適度なアクション、対立、確執、どれも程よく効いていて読みやすくて面白かったです。既に続編も出ていますし、シリーズ化に期待しています。