ネタバレ・感想あり生け贄の花嫁は聖夜に祈るのレビュー

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異色のHQ
ネタバレ
2022年11月17日
このレビューはネタバレを含みます▼ イブの夜、手酷く捨てたはずのヒロインにヒーローが会いに来ます。翌日のクリスマスに控えるヒロインの結婚を阻止する為に。出会いから同棲、ヒロインが追い出されるまでの流れはそれほど深掘りせずサラッと触れて、頑なに本音を口にしないヒーローと何とか本音を言わせようとするヒロインの押し問答のような会話劇がずーっと続きます。自分にベタ惚れだったはずのヒロインに復縁を申し出てやったのに、素っ気なく拒否られて内心焦りまくるヒーローと、それと対比してどんどん余裕をかましてゆくヒロイン。緊張感が漂いつつも楽しいシーンです。結局切羽詰まったヒーローはヒロインを無理やり自分のペントハウスに拉致します。最後の最後まで悪足掻きするヒーローが愛を告白するまでの一夜を描く一癖も二癖もあるお話です。ケイトリン・クルーズはとても個性的な文章と作風の作家でHQでは異質な作家と言えるかも。でもお気に入りの作家です。ただ作品の中には「幻を愛した大富豪」のヒーローのような、最低最悪超絶クズヒーローも点在しますので注意が必要です。
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