ネタバレ・感想あり母という呪縛 娘という牢獄のレビュー

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母として。元、子供として。
ネタバレ
2025年2月19日
このレビューはネタバレを含みます▼ しんどかった。特に母親からの叱責の言葉やラインなんかは、
申し訳ないけれど流し読みしてしまうくらいまともに見れなかった。

けれど、現在のあかり氏が回復に向かっていて、
未来に希望が見えているようで、
そういうことが伝わってきて心が温かくなった。

命、死ぬこと、生きること、他者を殺すこと、自分を殺すこと。
命がなくなることは、自然の摂理で決して悪いことではないはず。
その上で、殺すことは、悪いことかもしれないが、
絶対に悪でダメな事だ、とも言い切れない、
どこか、これで良かったような気もしてしまう。

お母様も、苦しみから解放されたかもしれないし、
こうでもしなきゃ、逆にあかり氏の苦しみは誰にも伝わらなかったかもしれない。
逆説的だが、悲しいかなそんなことを思う。
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ネタバレ
2025年1月1日
このレビューはネタバレを含みます▼ 母親を殺害してしまった娘の事件をとおして、母と娘の関係、家族の関係などについて、かんがえさせられるような作品だとおもいます。
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読んだ方が良い
ネタバレ
2024年11月27日
このレビューはネタバレを含みます▼ 辛かった。すごく読んでいて苦しくなりました。でも読んでよかったなと思いました。
こうはならないようにしよう、と同時に、ここまでてはないにしろ似たところがゼロだとは言えない自分にも気が付きました。
親と子の関係は難しいですね。個として尊重せねば…と思えました
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印象的だった実際にあった事件
2024年10月14日
当時、とても印象深かった実際に起きた事件。
当時も9浪と聞いて、すさまじいと思ったが、読んでみて印象はガラリ。
9年間勉強ばかりしていたわけじゃないのね。
9浪はまいとも違うのね。
それにしても大学受験って本当に大変だ。
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自分の経験と重ねながら読みました
ネタバレ
2024年3月15日
このレビューはネタバレを含みます▼ たまたまYouTubeで関連動画を見て、そういえばそんな事件もあったなと調べたら、教育〇〇(イジメの意)というワードと自信の経験が結びつき、本書を手に取るに至りました。
母親の顔色を伺いながら勉強机に向かう(でも母親が気になるから集中出来ない、すると勉強するフリだけ上手いと冷やかされる)、車移動や就寝時(夜中の3時頃まで)にずっと暴言を吐かれる、学習態度が悪いと良くしなるハタキ棒で膝裏を殴られる、気を失うまで蹴られる(ただし顔にはアザが出来ないように)、など…私が小学生高学年〜大学入学まで受け続けたソレと重ねながら、眉をひそめて読みました。
また、自分の考えを少し主張するとすぐにヒステリーを起こされて会話にならず、こちらが諦めて要求をのむというテンプレート的な流れや、そういった酷偶を受けながらも母親の機嫌がよく笑顔で話してれるときは嬉しく思い、決して機嫌取りではない心からの感謝からプレゼントを贈ったりという、一見矛盾した行動を取っていたことも、私の過去の境遇とよく似ていて読むのが辛かったです。
私の場合は母親が働いていて、宅浪では必ずサボるからということで県外の寮で浪人を1年経たのち県外の大学入学(第1志望でない・県外もOKなところは寛容でした)で母親と離れましたが、浪人中のセンター試験でも失敗をしたとき、やはり母は私に寄り添うではなく寮の前で私を強く叱責しました。2浪か、という言葉が出たときは戦慄が走ったのをよく覚えています。もし実家に連れ戻されて地元の予備校に通わされていたら…。何度も未遂に終わった※※をいよいよ実行するか、あかりさんと同じ道を辿ったかだったと思います。
当時のことを掘り返すことは全くしませんが、母は当時自分が〇〇をしたとは思っていないですし、今も私に理不尽な罵倒をした際は自分に正当性があると信じて疑いません。夫婦仲もとっくに崩壊していて、私が同席するから1度とことん話し合おうと提案しても酷い言葉で一蹴されるだけ。彼女の苦しみや家族に対する疑念・怨念を雪ぐことは今後も誰にも出来ない、私もそう確信しています。
きっと私も母が寿命を迎えた頃、涙を流すよりもホッとするのでしょう。それが悲しく、虚しくて仕方ありません。彼女との楽しかった思い出も、確かにあるわけですから。
あかりさんがこのレビューを読むことはまずないと思いますが、今後の人生を心より応援しております。
北風と太陽
2024年1月22日
お母さんも、もしかしたら不器用なりにご自身の産みのお母さんに「いいとこ見せたかった」のかもしれません。人の役に立つ、すごい娘を育てた!という功績で、かっこいいとこ見せたかったのかも。自分をあまりちゃんと育てず、アメリカで成功した側の生活をして、いろんな援助をしてくれる自分の母親に。
愛に飢えてた子供時代の清算ができなかったんだろうね。
祖母さんも、気に病んでると思います。

最後は、北風と太陽を見たように思いました。
寄り添い、向き合い、認める。そしてその上で叱る。
人間関係の根本ですよね。
お母さん、一生懸命すぎて不器用すぎてそれができなかったんだろうな。

どうか、出所してから、輝ける場所が見つかりますように。
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購入してよかったです。
ネタバレ
2023年11月28日
このレビューはネタバレを含みます▼ 自分自身も親子関係に悩みがあり、そんな中で世間に衝撃をもたらした事件の概要ということで、気になりつつもまとまった時間が取れず、やっと拝読しました。
考えていたより壮絶なあかりさんの人生には言葉が出ません。呪縛に身悶えながら生きて、殺害事件を起こし、事件を起こしてからやっと「殺人犯でも家族であるというだけで支えてくれる人がいる」と気づくことができた。こんなに悲しい事実はあってはならないと思います。
しかし、このような結果になって初めてあかりさんは人の優しさに触れることができたのだろうとも思います。複雑ではありますが、人の愛とは何か考えるよいきっかけとなりました。
あかりさんには、罪を償ってから、どうかご自身の人生を少しでも楽しんでいただきたいと感じます。
一気に読み耽った作品
2023年11月18日
読み終わり涙がこぼれた。これは壮絶な母娘の記録といえる。ノンフィクションであることに震撼する。母の歪んだ愛情という名の呪縛を自ら解き放った娘。犯罪者ではあるが、人生やり直す能力のある方だと信じている。幸せになって欲しいと切望する。
愛という名の鎖
2023年10月9日
無償の愛を求めもがく娘と見返りを求め娘を縛り上げる母のノンフィクション作品。
「子の人生は誰のものなのか」
答えは簡単に思えるが、母親であれば「愛する娘にこうなって欲しい」と思う気持ちを少なからず持つだろう。
そして子もまた母に愛されるために期待に応えなければと自分を苦しめる。
なぜ逃げないのか?逃げても追ってくる母の手が逃げても無駄だと痛感させられ、そして逃げることがどれだけ悪いことかと身体に叩き込まれる。
この呪縛から逃れるためには母か子どちらかが死ぬしかなかった。
「誰のために生きるのか」「何のために生きるのか」
そんな答えのない問いかけをされているように感じました。
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これ!ノンフィクションなの?
ネタバレ
2023年9月29日
このレビューはネタバレを含みます▼ 確かに小説にしてはプロットの進め方に遅速はありますが、内容的に充分小説ネタです。
普通の「親子」と「娘と母親」ってまた別物かと思うほどです。
ここまで束縛する母親ってどうなんでしょう?娘も完全に依存体質です。

この緊密な結び付きは解くのに相手を殺す意外には無いと思い詰める娘・・・
ある意味、人間関係の閉鎖空間だと何があっても不思議ではないのが、人間の業かも知れません。
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生き苦しさ
ネタバレ
2023年7月24日
このレビューはネタバレを含みます▼ 本当に本当に地獄のようで辛くて苦しかったと思う。色々と自由に生きてきて育ててもらった私には、この母娘の関係性がただただ想像以上に息苦しく狂気すぎるお母さんに恐怖を感じました。お母さんの過剰な愛や期待が招いたことでもあるのかなと。そしてこれが実際にあった家族の形なんだと驚愕しました。話題になっていた為軽い気持ちで読み始めましたが、最後の章では泣きながら読んでいました。購入してよかったです。
家族とは何か。
2023年7月8日
殺すべくして殺した娘。
逃れられない運命だったのかもしれない。
家族とは何かを考えさせられる。
そして著者と同じ年だったことに驚き。
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月並みですが、考えさせられました。
2023年5月2日
高校時代の自身を見ているようで、あかりさんに共感しながら、かなり辛い気持ちになりながら拝読しました。
自分があかりさんならどうしていただろうとか、家族の暴力に耐えるしかなかった高校時代、どう生きれば苦しみを減らせただろうかとか、色んな事を考え過ぎながら読みました。
出版して下さり、ありがとうございます。
反面教師
2025年2月24日
私もいずれ母になるとき、期待をかけすぎてしまうかもしれないと思ったが、子には子の人生があると胸に刻みながら育てたいと思った。
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読んでいてとても心が苦しかった
ネタバレ
2025年1月2日
このレビューはネタバレを含みます▼ 家族の在り方や、考え方など。いろんなものを考えさせられる物語だと感じた。
どちらが悪いのか。そう聞かれると、それはどちらも悪いと思う。

子の心を数十年にわたって殺してきた母。
そんな母を自分の手で殺めた娘。

じゃあどうしたらよかったのか。
少なくともこの話を読んで、当人同士の話し合いで解決できる状態では無かったと思う。上にもっと、権力のある人間が仲裁に入ってくれていれば違かったかもしれない。

娘の思っていること、やりたいこと、夢、聞いてあげてほしかった。
嘘なんてつかなくていいように、包み込んであげてほしかった。

やっと普通の母と娘になれる、その文を読んで涙が出た。
彼女はずっと、寂しかったのだ。母に、認めてほしかったのだ。

子どもは、自分の「物」ではない。健やかに育って、元気に真っ当に生きて、目指した道を歩んでくれたら、それだけで十分だと、思わせられる。
お母様のご冥福を心よりお祈りすると共に、娘様のこれからの人生を、密かに応援したい。
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家族とはなにか考えさせられる
2023年8月30日
ネットで話題になっていた事もあり、購入しました。読んだ後は、家族とは何か考えさせられる内容です。事件の事は、ニュースで当時から知っておりネットでもかなり話題になっていました。今回購入してみて、その事件の詳細、犯行に至ったまでの経緯や心情を知れる本だなと思いました。
ぜひ、一度読んでほしいです!読んだ後は、個人的にはスッキリとはしませんでしたが、このモヤモヤとした気持ちが伝えたかった事なのかもしれないなとも思いました。
内容が…
ネタバレ
2023年3月27日
このレビューはネタバレを含みます▼ ネット記事で読み、気になっていたので購入を決めました。
逮捕されてからの内容がメインかと思って読んでましたが、9割お母さんとの受験の日々が描かれていました。どの部分を切り取っても異常な日常で、9年間の浪人生活は読み進んでいってもほぼ変わり映えしない内容でした。やっと大学に入り安定した日々からの、大学最後の年にまた舞い戻ってくる毒親という感じでした。勝手ながら期待したのは、最初に殺害を認めなかったのに、次のときには自白した心の変わり用がもっと濃密に書かれているものだと思ったのですが、その部分は非常に少なく、あっさりと終わってしまったと感じたのが率直な感想です。
9割が母からの日常的なぎゃくたいなので、そういうのが苦手な方、フラッシュバックする方にはおすすめできません。筆者は7回のやり取りと書いてあったので、この逮捕されてからの内容の薄さがその7回なのだなと納得できるかなといった感じです。
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