マハーバーラタが書かれた時代は遥か昔ですが、目の前の困難な事態に己の良心と己がなすべき事の間でどうあるべきか迷い苦しむ姿は変わらないのだなと感じました。“あの敵陣には親族や友がいます‥殺されてもいい、彼らとは戦えません(意訳)”と戦意喪失するアルジュナ君。どっかでこんなシチュのアニメ見たような‥、まあいっか。今、自分が成すべきことに向き合いひたむきに行うしかないのが人生。クルクシェートラの最前線でクリシュナは心が折れたアルジュナに説教しました。その言葉が本作、バガヴァッド・ギーター。‘行為’や‘ヨーガ’の概念など自分の中でこなれていない部分が多いので読みを深めていこうと思います。
品のあるわかりやすい文章に訳されており、解説や全体の構成もよく練られていると思います。