ネタバレ・感想ありキットとパーシーのレビュー

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もどかしい二人
ネタバレ
2025年1月11日
このレビューはネタバレを含みます▼ 元強盗で引退後はコーヒーハウスを営むキットと公爵子息のお貴族様パーシーのお仕事依頼からはじまるあれやこれやのお話。序盤は文体が読みづらいが徐々に慣れてくると…お、おもしろ。楽しい。
お互いに反発しつつも、パーシーが来店するのを心待ちにしながらそわそわ…ウキウキ、ドキドキしちゃっているキットとチョロいと思いつつモーションかけていたりするのに目が合っただけで思わず逸らせてしまうパーシーよ。そして、互いにこっそりと目で追ってしまう…いやあんたら中学生か。まるで乙女やないかとその初々しさにニヤニヤが止まりません。このもどかしいジレモダからやっとまぐわいきたーとなれば、え?お初でそっち…?キットさんお求めすごいわ。しかし、シレっとリバってますが。
仇とその息子という戸惑いや葛藤は当然でしょうが、つまらないプライドが邪魔をして意地を張ってしまう素直になれないところは男同士ならではの味わいで大好物です。ラストやロブの件、スカーレットも想定内の展開でした。
とはいえ、マリアンの行方知れずのオチが続編タイトルの「ロブとマリアン」とな。…まぁそうでしょうね。キットとパーシーのその後は気になります。ただ赤ちゃん放置して逃避行するマリアンてちょっとそれはどうなのと…
18世紀中頃の貴族と庶民のリバップル
ネタバレ
2023年2月15日
このレビューはネタバレを含みます▼ とある事情でこのままだと跡取りの座が危うい公爵子息のパーシーと、怪我で引退した元大強盗のキット。二人の素直じゃない会話がもどかしくも面白かった。パーシーはイギリス貴族らしい皮肉たっぷりの遠回しな言い回しをする小憎たらしい人なんだけど、そう言う意地悪な言い方もキットには可愛く思えてくる展開が良い。本文に出てくる相手に腹を立てていながら、同時にその人のことが好きでたまらないって文が二人の関係性をとても表していて好きでした。貴族と庶民の噛み合わない価値観と生活水準にズッコケそうになるけど、そんな嫌味な金持ちを愛したキットの潔さがかっこよかった。パーシーのお尻の形がくっきりわかるピッタリしたブリーチズに「いかがわしすぎて法に触れると言っても過言ではない」って限界オタクみたいないイチャモン付けるキットが面白くて笑った。
硬い感じの文体
2023年2月15日
お話しそのものより文が私には合わなかったです。なので読んでてあまり楽しいとは思えませんでした。1751年ロンドン、少々風変わりな依頼がきっかけで出会い、時間をかけ心を通わせていく2人です。1人は性に奔放的なタイプ、もう1人は男性経験無しで、そんな2人の初めてであれは絶対にあり得ないと思いました。この時代、貴族だと男性もお化粧し鬘をかぶり付けボクロをし大変お洒落だったようで、その描写が楽しかったです。
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