ネタバレ・感想あり雄峰の風、四海の明浪のレビュー

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表紙絵の明漣の眼、表題と内容の不一致
ネタバレ
2023年6月4日
このレビューはネタバレを含みます▼ この小説は2008年に発行されている。
汞りょう先生のイラストは現在のものとはかなり違っている。
表題の『雄峰の風、四海の明浪』が何を表しているのかが二度読んだ後も判らない。作者が付けたものではないそうだが、登場人物の名前と同じように表題にも意味があるので、なおざりにしてはいけないと思う。読後感が良く感じられなくなる。
華王朝の七大聖帝が死去後に、主人公の明漣に転生したが、都督の地位にある者が自分の子を聖帝にせんがために、明漣の両親ばかりか、更に明漣の命までも狙ってきた。
宰相は現在の八大聖帝が偽りの聖帝であることを見抜き、真の者を聖帝にしなければ国が危うくなるとして、翠国の皇帝の次男である飛鷹に刺客の手から明漣を守り、王宮がある臨陽まで護衛をするように依頼する。
明漣の見た目の美しさと心の純真さに飛鷹ばかりか彼の軍馬暁天も心が惹かれてしまう。死んだ鳥を埋葬したり、自決した刺客の墓まで作ってやろうとする純粋無垢な心根に、何があっても明漣を守る決意は一層固まり、加えて彼を愛おしく思う心も強くなる。
明漣と飛鷹は出会った時からお互いに惹かれあっていたが、一緒に旅をするにつれて、共に困難を乗り越えたことなどもあり、離れがたい存在であることに気づく。
飛鷹の国である翠国の首都、緑陽に一先ず入り、飛鷹の父の現皇帝と兄皇子に真の聖帝であると確信される。
後は、多少の困難はあるものの、無事に聖帝であることが大勢の人の前で明らかになり、物語は大団円を迎える。
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作家名: 橘かおる / 汞りょう
ジャンル: ライトノベル BL小説
出版社: プランタン出版
雑誌: プラチナ文庫