このレビューはネタバレを含みます▼
暴力を題材にしながらも、その奥にある孤独や執着、生きることへの意志を鋭く描き出した異色のクライムノベル
圧倒的な迫力で展開する抗争や逃亡劇に引き込まれる一方で、主人公と護衛対象の少女との間に育まれる特別な結びつきが強く胸に残ります
説明を削ぎ落とした筆致が物語に独特の緊張感を与え、読み進めるほど登場人物たちの存在感が際立っていく‥
終盤では巧妙な構成が鮮やかに効き、見えていた景色が一変する感覚に思わず唸らされた
暴力と優しさ、破壊と救済という相反する要素を見事に同居させた、読後まで熱を残し続ける一冊