ネタバレ・感想ありきみを射る指の先のレビュー

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七夏先生の表紙絵が爽やかで綺麗
ネタバレ
2023年7月24日
このレビューはネタバレを含みます▼ 五十嵐健太と海田律は、高校の弓道部で共に部長と副部長として3年近くを切磋琢磨して励み、親友と思っていたのであれば、大学の4年間を疎遠に過ごすのはあり得ない。
それも、お互いに恋愛感情を持っていたのに、気づかないままで高校時代を終えたのが不思議だ。大学時代の4年間は長いので、それぞれが別の相手を探していたにしても、長い休みの時には帰郷して会う機会を作れたはずなのに、それもしていないらしい。
それなのに、就職を機にか、一人暮らしの部屋に泊まったりして、突然密な親友関係になる。心情的に肯けないところが多すぎる。
また、海田律は厄介だと思っていた伊崎と飲みに行って、彼に告白されたのに、自分を律することができずに飲み過ぎて、伊崎を惑わせてしまっている。誠実でない。
また、海田は五十嵐の会社の女性社員に勝手に嫉妬して自己完結して、その場から逃げ出して、五十嵐と女性に迷惑を掛けたのにも気づいていない。挙句の果ては、電車待ちのホームから落ちそうになって、五十嵐に助けてもらう。でも、東京都心部の電車のホームは、ホームドアが付いているので、まず、落ちることはないはずだ。
そして、海田に煽られた五十嵐は、男性との経験があるはずなのに、海田とまるで初心者のような初めての行為をしてしまう。
高校時代に大前として、活躍した海田が十年の月日を経て更に研鑽を積んだはずなのに、精神的に余りにも不安定なのは、設定の誤りだと思える。
最後に、高校の弓道場で、何処で誰が見ているかも分からないのに、感極まって口づけしてしまう五十嵐も、自制心が無い。中退した生徒の例もある。海田に教師を辞職させてしまうかもしれないということに考えが至っていない。突然に恋愛脳になってどうする。今までの我慢が爆発したみたいだが、二人で身動きが取れないことにならないようにと祈らずにはいられない。
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作家名: 葉山千世 / 七夏
ジャンル: ライトノベル BL小説
出版社: シーラボ