ネタバレ・感想ありAΩ 超空想科学怪奇譚のレビュー

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SFテイスト強クトゥルフ風味ウルトラマン
2026年6月11日
今はなき小林泰三氏は『邪悪』の人であった。
その『邪悪』がウルトラマンを私的に描くとこうなる(きちんとしたウルトラマンも書いてらっしゃる)、という代表例。

登場人物は(人でないのも含めて)突飛な者はいないけれど、誰もが少し抜けてる感じ。主人公たちからしてもそう。
バディものと言えなくもない。ダブル主人公のうち片方は普通の人間だが、もう片方は人外、エイリアン、地球外知性体。一応“太陽系生まれ”なのだが、時間の観念が違う、知性のあり様が違う、もう何か存在の根底が異なる。けれど、共通する部分が“感情”であったり、人間臭さがある。
ストーリーとしては、とんでもなくなく広大で異様な雰囲気から始まり、しかし最後の謎は解かれないままで終わるので少々消化不良気味。それを含めて展開する話は次の話を求めてしまうほど面白い。

『邪悪』とは褒め言葉なので悪しからず。
純粋さを追求すると邪悪になる、小さな子供の様なもの。
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作家名: 小林泰三
出版社: KADOKAWA