ヒーローは家庭環境に恵まれていたので、心が健康というか真っ直ぐで、素直。
ヒロインは、王女として扱われてはいたけど、愛情不足の中寂しく育ったせいでやや捻くれて、心が閉じてます。
そんな2人が、最初はギクシャクしながらも、お互いにないものを学び合いながら、少しずつ理解しあいながら心通わせていき、愛情と信頼関係が育っていく様子が、丁寧に描かれていました。
ヒロインが良い意味で逞しく芯が強いので、どんな人でも状況でも冷静に的確に対処していくところはさすが王女の貫禄でした。
ヒロインの心の声、内心ツッコミが可愛くて面白くて、時々、心の傷が垣間見えて切なくて。
最初から溺愛MAX系のお話も好きですが、こんなふうに、完璧じゃない二人が、少しずつ絆と信頼を育んでいくお話も読み応えがあってすごくいい。
また読み返したくなるお話でした。