ネタバレ・感想あり赤と青のガウン(PHP文庫)のレビュー

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オックスフォード
ネタバレ
2024年8月22日
このレビューはネタバレを含みます▼ SNSで幾度となく紹介されていて、文庫本化もあり購入しました。文章が読みやすくてその時の状況やお気持ち、学問の研究に対する情熱が上手く表現されています。皇族という格別なお立場で特別な出来事もありますが(特にエリザベス女王とのお茶会)世界トップレベルの名門校で他国の王族関係者も在籍ということもあり、特別扱い無く一学生として過ごされたようです。勉学と余暇と普段の生活の様子が活き活きと描写されていて、高飛車や我儘とは無縁の、上品でユーモアがあり友人が多く気遣いと心優しいフランクな人柄、ご自分の考えと意志で頑張る姿や学ぶことでの功績や気付きが印象的です。一度目の留学では取得単位が制度的に少ないため帰国後四年生で履修単位が多くなったとか、二度目の留学の許可を取り付けるのに苦労されたとか、東日本震災後数ヶ月ということで変に気を回し過ぎて卒業式を辞退することを宮内庁が申し入れしていたことの対応について、他には慣れない異国での交通トラブル、個性的で優秀な教授と向き合って鍛えられ、勉強に励んで何かと奮闘されることも多いです。渾身の思いで書き上げられた論文を拝読したい気持ちになりました。
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赤と青のガウン
ネタバレ
2024年7月2日
このレビューはネタバレを含みます▼ 皇族かたの英国留学などについてかかれていて、興味深くよむことができました。皇族のかたのパスポートの事情などもしることができて、たのしくよむことができました。続編があれば、ぜひよみたいです。
なんだか泣けてしまった
2024年6月27日
Xで面白いという評判を見かけ、失礼ながら宮家の方がこうした書籍を出されているとは知らなかったので興味を持ったこと、英国留学は学生時代の憧れだったこともあり、拝読した。とにかく読みやすい文体で、品の良さを失わないながらもフランク。へぇー!となることもしばしばあり、英国留学体験記としても非常に興味深い本。特に努力して論文を書き上げたところは泣けてしまった。何がしかの努力を続けたことのある人にとっては、分野は違えど、込み上げてくるものがあるのではないだろうか。続編が欲しいなぁと思う作品です。
皇族
2024年5月18日
彬子女王殿下のことは色々な媒体で拝見していましたが、手記は初めて読みました。「生まれながらの皇族」であることに強い自負と責任感をお持ちなのだなと思います。オックスフォードでは皇族忖度はなかったように書かれてますが、論文の担当教授にあそこまで強い抗議ができるのは、それなりの忖度があったからじゃないかなと思います(笑)。本当に忖度しなかったのは空港の職員さんやタクシーの運転手さんですね。「護衛」ではなく「側衛」と呼ぶ、留学時は(身位によっては)側衛はつかない、パスポートについてなど、色んなことを知れました。
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