ネタバレ・感想あり中野京子と読み解く クリムトと黄昏のハプスブルクのレビュー

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主権は国民へと
2025年10月22日
19世紀ヨーロッパの政治的社会的な時代背景と芸術について。読んでいて「かなりデカダンだな」と思ったら、デカダンとは「デカダンス」の略で、元々は「デ(脱却して)・カダンス(下降する)」、19世紀後半の芸術の傾向を指しキリスト教的社会観から脱却して退廃的に下降する、ということらしい(本書に記載なし要確認)。
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時代背景→フランス革命ののち、神(教会)や支配層(皇室など)の手から主権は国民へと向かう。その激動の中、ハプスブルク家ゾフィーは皇室を存続させるため、才ある皇妃としての座を選ばず、息子フランツに即位させる。ゾフィーは優秀であり強く、フランツはゾフィーに従うことに慣れていた。婚姻で力を存続させるハプスブルク家の一員として、フランツはバイエルン王国と見合いをする。ゾフィーは姉のヘレネを希望したが、フランツは妹のシシィに一目惚れ、惚れた娘と結婚出来てフランツは幸せ、結婚後10年経っても(シシィ28歳)フランツはシシィ大好き(セクシャルなシシィを求める)。ただし、皇后の義務を果たし息子を産んだシシィは、すでにこの頃フランツから心離れていたようで、ウィーンを離れ、帰ってきても夜の生活を拒む。嫁いできたばかりの頃、シシィはまだ幼く対抗できず、才知に長けたゾフィーに従う夫、美貌を愛でる夫、美貌だけを愛でてシシィを見ない夫、
クリムトのパトロンはヴィトゲンシュタインの父、
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