尊が雨京のことを好きなのは誰の目にも最初からわかりきっているのに、肝心の雨京本人だけがそれに気づかず勘違いを連発するという、このパターン、何度読んでもいいよね、というお話です。お話は結構重い状況を含みながらも、シリアスよりはコメディに傾いている、理系男子の全力猛烈アプローチ!ラブレターは100枚超えのレポート。2人が付き合う際の懸念事項もあらかじめQ&Aが織り込み済みで、帝都大生の本領発揮。尊の専門用語だらけの長舌を、数学の苦手なはずの雨京が的確に読み解くのは愛の力なのか。こんなに自分の言うことを理解してもらったのは初めて・・と好きが止まらなくなる尊の暴走ぶりがほほえましい。中編でしたが、長編でもよかったなー。