文才のある作者様で、表現がラノベというよりは文学作品よりかな。
登場人物達もラノベ特有の初心なヒロインやスパダリではなく、どちらかというと泥臭くてリアリティーがあります。
ありがちなアラサーなのにキス一つに動揺したり言いたい事も伝えられない、勘違いや思い込みの激しいヒロインが苦手なので、肉食よりの言いたいことをきちんと伝える、察せるヒロインは好感が待てました。
あと会話のテンポやその使い方が上手いなと読んでる節々に感じました。
個人的には後輩が絡んで来ないのがよかったです。もうぶりっ子の後輩が引っ掻き回す作品飽和状態なので。
特に大きな修羅場などもなく淡々と進んでいきますが、作者様の言葉の使い方や表現に引き込まれたのでどんどん読み進めました。
フワフワした夢見心地のお話を好まれる方には向かないかも。
好き嫌いが別れる感じ故に、作者様の他の作品が低評価なのちょっと勿体無い。(全てを読んでるわけではないですが)どうせならしっかりとした文学作品を書いて欲しいです。