ネタバレ・感想あり結婚したけどつがいません~アルファとオメガの計略婚~【イラストあり】のレビュー

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二人の愛情深い人生にバンザイ
ネタバレ
2024年11月16日
このレビューはネタバレを含みます▼ 面白かった。明治オメガバース。西洋からオメガバースの概念が輸入されて普及してきた頃。子供が出来ずに四度も離縁された出戻りオメガの受けが、これが最後と見合いしたのが医学生の年下アルファ攻め。見合いに乗り気じゃなかった攻めだけど、治験に協力するし絶好の被検体だよ!と受けに売り込まれて結婚。利害が一致した二人の悪友のような関係性が面白かった。攻めは知的好奇心が旺盛で、根が素直なのでオメガの受けが言うことでもちゃんと耳を傾けてくれる。ちょっと研究バカな変な人だけどそこが良かった。オメガにしては逞しく育った受けが、捻挫した攻めをおぶって連れ帰るシーンも好き。受けに背負われる攻め。恋愛関係でも子を成すためでもないけれど、二人で生涯を共にしようと言ってくれる攻めもかっこよくて好き。その後も二人の関係性は変化していくんだけど、世間から見たら無茶苦茶な夫婦でも仲睦まじく生きていこうとなるのも感動。受けを手放さず夫婦でいることを諦めなかった攻めに涙。世間を変えることは難しいけれど、前例を作っていけば誰かの支えになるだろうという考え方も好き。この時代には困難が多い選択をしてきた二人の絆と愛情がかっこよくて素敵なお話でした。
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けっこう重い
ネタバレ
2024年10月18日
このレビューはネタバレを含みます▼ これはネタバレは避けて読むべきお話。
途中どうなるのかと読んでるのが苦しかったですけどね、ああそういう新解釈かなるほどなと。
ある意味、オメガバなどのバースものは作者さんによって設定も自由だし、ドラマ性の持たせ方の自由度は大きいと思いました。
明治のころの生活感もよく出てたし、ツッコミどころもほとんどなかった。
先駆者たちの苦悩と苦闘が描かれていてBLの範疇とびこえていたなと思います。
Ωの苦悩は結局、女性が虐げられてきた歴史のデフォルメなんですよね。
とにかく最後は幸せな形で終わっててよかったです。
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作家名: 海野幸 / 伊東七つ生
ジャンル: ライトノベル BL小説
出版社: 心交社
雑誌: ショコラ文庫