ネタバレ・感想あり恋する星屑 BLSFアンソロジーのレビュー

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この試みに大感謝
ネタバレ
2024年12月4日
このレビューはネタバレを含みます▼ SFマガジンのBL特集まとめ本。BL作家のSFだけでなくSF作家のBLが読めるのも楽しい。小川一水先生の「二人しかいない!」がとても好き。ポップで可愛いくて不気味な宇宙人SFとBL同人でお馴染みの○○しないと出られない部屋文化が上手に組み合わされている。人の生態を知らない宇宙人の試行錯誤に笑った。琴柱遥先生の「風が吹く日を待っている」も良かった。オメガバースの発見と社会の変容を人類学的に描写している。αという強化人間のような存在が作れるとなったら社会はどうなるのか、あまりにも明白すぎる。木原音瀬先生の話もいつもながら変わった方向性で面白いんだけど、登場人物達の異常さが怖かった。
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豪華な作者陣
2024年11月4日
BLとSFという2つのジャンルの融合、買わずにはいられませんでした。御伽話風、現代の精神的な感じのもの、そして未来で宇宙が舞台など実に色々な設定でどのお話しも愛と生にテーマが置かれていて面白かったです。BLの歴史の良いお勉強にもなりました。BLなんて言葉がまだ無く少年愛なんて呼ばれていた時代も今もBLは御伽話でファンタジーです。BLは女性の社会に対する細やかな反抗。少年愛の時代はそれに対して罪悪感と共に嗜虐感があったように思います、終わりはお決まりでハピエンでは無かったですから。そして現代のBLは生と性に対する賞賛だと考えたいです。
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