十五歳でたった一人で瘴気が出てこないように毎夜魔力を注ぎつづける生活、こんなまっくろ黒なブラック企業も有るもんじゃない。幼い時にたった一度会って一度だけの手紙のやりとり、それが全てだったのにがむしゃらに彼の元へ行くと決めて実行。それまでも四年は一人で頑張れたからきっと残りの十年余りだって彼なら耐えられたとは思う。でもヒロインの存在が、彼一人に背負わせてしまったと気後れ心配している彼の両親にはこの上ない朗報に違いなくて。サラリとしているのか豪胆なのかのヒロインの家族も、そういう家で育ったから彼女のような人間が形成されたのだなと。もっとサイドストーリーとかその後とか読みたくなります