私がヒソカや銀さんを心の恋人として愛でていたジャンプラバーな時期に、こんな繊細なお話が世に放たれていたとは…
有名作ですしとても気になって読んでみました。これは出版当時に読んでみたかったです。その頃と今で受け止め方がどう違うのか感じてみたかった…
1人の男子高校生の成長物語であり、立ち止まろうとする1人の教師が動き出すお話。
読後、この作品を当時読んでいたら瀬名の青臭さに腹をたてただろうか、それとも共感性羞恥を感じただろうかと考えてしまった。同時に阿南の葛藤は今ほど理解できなかっただろうな〜とも思います。
若さってきっと自分が感じていた数倍パワフルで自制がきかない。そして何より周りが見えない。
でもそれでいいんだと思います。凝り固まって動けなくなってしまってる大人の心を動かすのって、そうやって一心不乱な若いエネルギーだと思うから。
それにしても阿南の描写が良くて、もう彼の色気がまざまざと浮かんできます。阿南先生に会いたくなります。
瀬名の激流のような想いと未熟さとその成長、先生の達観したような行動とそれに反する気持ち、全部の描写がはっきり伝わってきて入り込めました。
タイトルの「未完成」とても素敵です。