ネタバレ・感想あり傷心女子は過保護な義兄のやさしい檻で甘露に濡れるのレビュー

(5.0) 1件
(5)
1件
(4)
0件
(3)
0件
(2)
0件
(1)
0件
作者さん買いです!良かった!
ネタバレ
2025年6月21日
このレビューはネタバレを含みます▼ 期待通りです!純愛、という言葉では足りないくらい良かった!過去の心の傷を隠しながら義妹を大切に扱うヒーローと明るいけど離婚による辛さを決して忘れていないヒロイン、再婚による義兄妹の関係という背徳感も相まって良かったです。高校生で家族となってお互い円満を装いつつ、10年経ってヒロインの結婚話をきっかけに、ヒーローが堂々と、義妹と思ったことは一度もない、と口火をきります。ヒーローのヒロインに対するストレートな愛情表現や、優しさがさりげないシーンでいくつも感じます。揺れ動く心を見事に描き、触れないのに視線の描写だけでもヒーローの秘めた想いの強さが何とも切なくて官能的で。ヒロインもきちんと冷静でいるけと、触れてくれないヒーローへの想いが止まらなくなって。2人の抑え込んできた気持ちが溢れ出る官能シーンも最高です。途中からヒーローの仄暗いダークな部分はありますが、ヒーローの抱えている心の闇の深さ故で、逆にヒーローがヒロインに守られているかのようで、落ち着いて読めます。作者さんの描く強引さと弱さ表裏一体のヒーローがいつも好きです。そして、気持ちをごちゃごちゃ語らずも背景描写だけで心揺さぶられる描き方で想像力が掻き立てられるというか。心に残ってずっと浸ってしまいます。作者さんの作品の中で一番良かったかも。お互いが心の傷を隠さず、愛しさに溢れた雨の公園のシーンは本当に素敵でした。ストーリーもしっかりしてるし、読めば読むほどいい。買って本当に大満足です。小島きいち先生の表紙も素敵でした!オススメします。
いいね
0件
レビューをシェアしよう!