ネタバレ・感想あり風を紡ぐのレビュー

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各章の模様の絵図面を観てみたい
2025年10月12日
針と剣 縫箔屋事件帖も早第三巻になりました。
今作では、主人公おちえの好きな花桔梗が表紙絵に描かれています。
殆どが機械化された現代では、縫箔のような手仕事による衣装や小物は限りなく贅沢品になるでしょう。
もっとも、江戸時代でも縫箔を施された衣装を身に纏えるのは限られた人々だけでした。
庶民には高嶺の花どころか一生目にすることも叶わないものでした。
江戸時代の度重なる大火や江戸時代以降の震災や戦災によって、貴重な衣装の殆どが失われてしまったと思われますが、美術館等に保管展示されて見ることができます。
第三巻では事件は起こりますが、凄惨な場面がないだけでも少し落ち着いて物語を愉しめます。
人の巡り合わせの不思議さを感じさせて、物語の流れと終わり方に納得がいきました。
既に第四巻も発行されているようですので、楽しみです。
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