ネタバレ・感想あり震える背中のレビュー

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日露戦争、血の山と呼ばれた203高地
2026年3月29日
珠玉の小編。舞台は日露戦争最大の激戦地となり、日本軍に1万5千人以上の犠牲者を出した203高地。ここを奪取することがバルチック艦隊壊滅作戦に必須。乃木大将が率いる日本陸軍最前線の末端兵士たちのお話。当時の日本軍の武器は5連発の銃、対するロシア軍は当時最新の機関銃を装備。圧倒的な武力と物資の差の中で、極限状態にある彼ら。生きて帰っても居場所がないという福本軍曹、福本に希望をもたらす朝田伍長。短編作品ですが、さすが野原先生。読み応えがすごい。読後感はずっしりです。言葉を交わした直後に爆撃で絶命する江口の描写に、なぜか夢野久作のロシアが舞台の某作品を思い出しました。テーマは重いしBLではありませんが、好きな方にはズドンとハマると思います。
短いですが。
ネタバレ
2026年1月18日
このレビューはネタバレを含みます▼ 福本軍曹の人間らしい一面がかいまみえる夜中の姿。
普段は鬼のように血も涙もないと思われてるのに、そのギャップにどうしようもなくなんとかしたいと思う朝田伍長。
戦争中で、命令は絶対で、補給も届かない、いつ終わるともしれない戦の中で、先ほどまで話していた仲間が死んでしまう極限状態。
想像だけでも、苦しく、なんともいえない気持ちになります。
ただ、ラストでの福本軍曹の朝田への返事にぐっと胸がつまりました。
興味があったら読んでほしい作品です。
つらいけど温かい
ネタバレ
2026年1月15日
このレビューはネタバレを含みます▼ 野原耳子先生の作品がすごいセールしていて購入しました。
「傭兵の男が女神と呼ばれる世界」でも思ったのですが、戦闘シーンを書くのが上手ですね。リアルに感じるし、閉塞感や虚無感が伝わってきます。
人がバタバタ死んでいく極限の中、生きる目的になるのは未来への希望で、先はわかりませんが、いいラストでした。
誰かが思ってくれているって幸せなことなんだなと思いました。非BLです。ペコリ
泣ける‥
ネタバレ
2026年1月13日
このレビューはネタバレを含みます▼ 試し読みした段階で戦時中の生々しい描写に拒否感を覚えましたが、歴史を直視しなければという使命感がまさって読みました。
作者様のBLを多く拝読していたのでそっち展開を想像していましたが真面目な作品です。
あぁ、不埒な自分を殴りたい。戦争という極限状態にあって生きるだけでも大変なのに‥
朝田の独白が真に迫っていて胸を打ち、希望が見えるラストに救われました。平和に感謝。
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