1~3巻のじっくりとした展開を経て4巻でファンタジーも恋愛も一気に盛り上がり、5巻は幕間のような巻。6巻で再び幕が上がり第二章が始まる、というような展開。6巻で新たな登場人物が増え、それまでの巻の内容からは想像し得なかった新たな展開がはじまるので、戸惑う人は少なくないかも。でも7巻まで読むと、この展開はシリーズ全体を通して必要なパズルのピースたちであると理解できます!4巻で怒涛の伏線回収があって胸を大いに熱くしたように、この先のどこかの巻でこれらのパズルのピースがカチッとはまって一気に面白さ爆発しそう。ストーリーの礎となる世界設定を雑にせず、必要なタイミングで納得いく説明をしてくれるので安っぽいファンタジーやラブストーリーにならないところはとても好印象。そこにページを割く分ストーリーの進みはじっくりだけど、1巻から通して俯瞰すると着実に進展はしているので大丈夫。作者さんがSNSで仰っているように、完結まで丁寧に描かれるのを楽しみに、毎巻追い掛けたくなります。