ネタバレ・感想あり敵国将軍の甘い庇護 ~敗戦国の不遇な王女は愛を知らない~のレビュー

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亡国の王女。
ネタバレ
2025年6月19日
このレビューはネタバレを含みます▼ 王族総出で虐げられてきた妾子王女ヒロイン。隣国との対立に業を煮やした王である異母兄に、敵将を陥れる命が下されるも作戦は失敗。失敗の咎を牢獄で迎え死の淵に立っていたヒロインはある男に救い出され…という話。とことん可哀想ヒロインでした。ていうかヒロインを救ったヒーローの取ってつけたような理由(笑)。後になってみれば一目惚れだとわかるんですけどね。ヒーローまさかのDTに驚きでした。一方のヒロイン。基本的に虐げられて来たせいで自己評価激低で感情の機微にも疎いです。最後の最後までヒーローの愛にも自分の気持ちにも気付かず離別を選択するあたり、ヒロインがどうのっていうよりヒーローの言葉足らずな気がしましたけどね。唯一信頼していたはずの兄の使い方が上手でした。あのタイミングであの登場はヒーローへの援護射撃にしかなりませんしね。ひとつ腑に落ちない点は、ヒーローの元婚約者の兄の許しがあっさりだった事かな。あれだけ罵っておきながら掌返しすぎではないか?(苦笑)。そのくらいで総じて面白かったと思いますよ。発売2ヶ月で半額なんて太っ腹でした。
最後は駆け足なのが惜しい
ネタバレ
2025年9月11日
このレビューはネタバレを含みます▼ ヒロインは庶子とはいえ王女なのに周りからの虐げかたがエグくて不快なほどだった。
結局、亡くなった実母以外、血の繋がった人間は誰ひとりとして彼女を愛してくれなかったのね。
おまけに、義兄の王によって敵国のヒーローの元に暗殺者として送り込まれあえなく失敗、城に逃げ帰ると
キレた義兄に暴力でケガを負わせられ地下牢に放置と、
読むのキツイくらい王女ヒロインに酷な場面が続く。
同じ女性として一番かわいそうだったのは、
ヒーローが攻め込んできて
王女ヒロインを探しにその地下牢に入ったときに
虫の息で姿がボロボロなだけでなく、
糞便放置で臭いが〜と描写されていたことかな。
ヒロインに糞便描写って‥初めて読んだかも。
そこまで書かなくても‥と思ってしまったわ。
ヒロインが自己評価が低いのは仕方ないとしても、
ヒーローが前向きで寛大、そして行動的だから後ろ向きな彼女も救われたのだと思う。
ヒーロー側の王様も気さくで器の大きい人格者なのが
功を奏したと思うわ。
ただ、ヒーローの亡くなった元婚約者はよくある家同士の政略かと思っていたら、愛しい婚約者だったとヒーローが語っていて、わりとショックだった。
つまりそれが初恋でしょ?
欲情したのはヒロインが初めてってこと?
男目線だとそこは曖昧な方がいいのかしらね。
ちょっとモヤっとしたわ。
元婚約者を愛してたなら、同情以外でヒロインに惹かれる理由が弱いと思うわ。性欲?笑
愛しい元婚約者の死を乗り越えてまで惹かれる理由としてインパクトがない。
元婚約者が政略だったならヒロインに初見で欲情して惹かれるのも有りだし星5だったわ。
その理由づけが物足りなかったし、ヒロインにはもう少し亡くなった元婚約者について葛藤してほしかったけど尺が足りなかったのかもね。
ラストの挙式シーンで2人の結婚に大反対だった元婚約者の兄の豹変ぶりといい、ものすごい駆け足でまとめた感じだった。
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作家名: 七夜かなた / pipipi
ジャンル: ライトノベル TL小説
出版社: くるみ舎
雑誌: こはく文庫