ネタバレ・感想あり恋する救命救急医 蒼穹 【電子オリジナル】のレビュー

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二人共が悪手を打ったと思うけど乗り越えて
ネタバレ
2025年6月30日
このレビューはネタバレを含みます▼ 藤枝×宮津CPからウエルカムと来てラプンツェル(高杉)の話とは…なかなかに振り幅が大きかったです。そしてまだ火がつく前の、単なる小火で終わるか燃え広がるかの分かれ道でどうして…「自分だけで何とかしなくては」と、二者択一で間違った方向に行っちゃうかなぁ。そこは「立原に相談する」という事実上の一択じゃないのかなと思いました。

でもって、教えてもいないのに勤務先まで過去(谷田部)がアポ無しで図々しく出張ってきた時には、思わず舌打ちしてしまいました。そしてその後もなりふり構わずな感じで、しつこく付き纏う過去に毅然と立ち向かう高杉に多少安心したのも束の間…私の予想と篠川の杞憂が当たり「だから言ったじゃん」の流れには辛くなりました。

でもってカップリング相手が年下の立原先生だから、度量を求めるにも無理があり…これまた一番取って欲しくない行動に出てしまうのが残念でした。「俺じゃ頼りにならない?」と拗ねるタイプは……「頼りにならない」と言わざるを得ないと思うのは厳しいですかね。「頼られたがる人って、頼りなく映る」この矛盾。そう感じるのは私だけでしょうか。立原には、頼らない高杉を責めるのではなく、頼られない自分を…責めなくてもいいけど頼られる自分に近づけるように頑張ってほしいと思いました。
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過去の呪縛
ネタバレ
2025年6月6日
このレビューはネタバレを含みます▼ 『管制室のラプンツェル』CP、立原×高杉編*管制室〜のその後のお話
時系列だと『ウエルカム』後になります
「蒼穹2」、「それぞれの空」続編あり。
辛い過去からやっと平穏な日々。長くは続かず…に前職場の同僚連絡があり、過去に引き戻され…パートナーなのに高杉さんが一人で抱えていることがを立原先生は知っていて穏やかなカップルに亀裂が…
過去を含めて包んでくれた立原先生の思い、きっと解けることはない高杉さんの過去、ピンチな時程相談しない…辛い場面で1は終わります。その後は2へと続くので1〜2は一緒に読んだ方がいいかもしれません
どっちもどっちで亀裂発生
ネタバレ
2025年8月10日
このレビューはネタバレを含みます▼ 元航空会社勤務でディスパッチャーという職業だった受(高杉)。そこで伝説的機長からストーカーされ、自分の言い分は信じてもらえずクビのように退職。その後嫉妬に駆られた奥さんにめった刺しにもされ九死に一生を得た後社会復帰します。新しい場所でも就職するごとに機長にストーカーされ、住む場所も職場も転々としていたところをセンター長たる篠川先生が弁護士と対処してくれて現在に至ります。

攻(立原)と恋人になりやっと平穏な日々を送っていたところ、兄の知り合いで元職場の先輩から連絡があり「職場復帰しないか」とのこと。コンプライアンスが重視されるようになった今、犯罪者だった機長を庇い優秀な受を辞めさせる下手を打った会社が、体裁を取り繕い社会的アピールする為にも先輩を通じて打診してきたのでした。
ストレス耐性の高い受は自分が傷つけられる事で傷つく優しい攻に過去の事で心配をかけまいと1人で対処。それがバレて傷ついた攻に詰られ溝ができてしまい…。

攻に黙って何とかしようとした受にも問題があったと思いますが、説明や言い分も聞かず受をなじり「やっぱり自分は年下で頼りないと思ってるんだね」「戻りたかったら戻れば」という投げゼリフで去った攻にカチンときました。おいおい。そんな器の小さいことを言ってたら自分で頼りにならない証明をしてるようなものだよ…。壮絶な過去を持つ受を安心させてあげたい、守ってあげたいと恋人になった経緯があるはずなのに、自分が傷つけられたと一方的に怒りをぶつけて去るってどうなんでしょうね?今一番受が傷つくのは恋人である攻からの言動なのに、自分が傷ついた怒りだけを言い捨てて距離を置こうと部屋を去った攻にモヤモヤしきりで今巻を読了。次巻での巻き返しに期待したいです!
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作家名: 春原いずみ / 緒田涼歌
ジャンル: ライトノベル BL小説
出版社: 講談社
雑誌: 講談社X文庫