複数プレイ、ケモノ系、の2大苦手要素が入っていたので、表紙だけで敬遠してました。けど、実際に読んでみるとええやん、これ。
まず、作者さんの文章が上手です。同じラブシーンを描くにしても表現に工夫があり、読んでいてうんざりする単調さ、露骨さはありません。一人一人とのシーンの書き分けがうまく、余韻があります。上巻はラブシーン多めだけど、下巻はほぼ普通の小説ですね。主人公の変化に焦点が当てられているので、ラブシーン目当てなら上巻だけでもいいかも。下巻は読むとすっきりするので、物語を追うならおすすめです。
ケモノ要素ですが、下巻の後半までそれらしい描写はなし、物語がわりとしっかりしてるので、一妻多夫も納得。「うわ...」という抵抗感なく読めました。まあでも、人によるとは思います。
そして、ノアいいですよ、ノア!3人の中で誰が一番人気なのか気になる...。私はノアが一推しです。
食わず嫌いの分野でしたが、読んでみると意外にいけました。手に取る価値ありだと思います。