ネタバレ・感想あり処刑された令嬢、今世は幸せを掴みます!~前世優しかった王子が、聖女嫌いの冷酷王になっていました~のレビュー

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無駄のない、読後感のよいストーリー
ネタバレ
2025年8月2日
このレビューはネタバレを含みます▼ 前世で皇太子妃候補であり聖女ユイ毒殺未遂の冤罪で処刑された悲劇のヒロイン、マリエッタ。
生まれ変わり、その記憶を持って生まれた上に
今世では聖女のチカラを持つ伯爵令嬢マリーは
前世で処刑されるきっかけとなった聖女に自身がなり、
しかも自分を陥れた王室に協力することに。
前世のトラウマや王室への葛藤はあるものの、
苦しむ人々を助けるためならと
切り替えも早くウジウジしてないし、
自分を疑う一部の王宮の人の意地悪や噂話にも毅然としているので見ていて共感できます。
今世では溌剌とした元気なマリーだけど、
前世の記憶のせいか、隠しきれない品格があるのも好き。必要以上にウブな少女の描写もなく、
オトナな女性の振る舞いなのも好感度高いです。
ヒーロー王は慕っていた前世のマリエッタを失った過去の事件のせいで冷徹で聖女不信になってはいるけれど、
根性は捻じ曲がってないので、無駄に聖女マリーを傷つけたりせず安心して見ていられます。
ヒロインを支える強いヒーローで、無意識にマリーをリスペクトしているし彼女を認めてからは
過保護なくらい大切にしていて
TLではなくても日に日に溺愛しているのが伝わってきます。
処刑された悪役の元クズ王と元クズ王太子以外、
主人公周りを固めるキャラも好感が持てるし、
きっちり制裁派のわたしも
元聖女ユイの処遇には納得で読後感もよかったです。
行き過ぎた虐げ描写や不快な性悪女もいないし、
ヒロインの容姿を貶めたり、ヒーローをしつこく美しいと崇めるクドイ描写もなく、ストレスフリーで読めて
無駄な話のない、1巻でよくまとまったストーリーでした。もう1巻くらい読みたいほどです。
おすすめです!
いい意味で
2025年8月17日
タイトル見て勝手にテンプレ的な流れかなーと思いながら購入したのですが、いい意味で予想を裏切る内容でした。
あらすじも読まず勝手に【死に戻り→聖女は魅了使いか性悪で貶める系→婚約破棄回避して2人でざまぁ】みたいな先が楽に読める様なお話だと思ってたので…
たくさんのラノベを読んでますがこの値段でこの内容はお得だと思います。

背景描写も丁寧だしメインキャラの心理描写も丁寧に書かれていると思いますし特に違和感は無いかなと思います。
欲を言えばクズ王子とクズ前陛下にはもっと後悔している描写があったら嬉しかったです。
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