ネタバレ・感想あり愛を知らないヒューマノイドの恋愛奮闘記【イラストあり】のレビュー

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ふんわりデストピアSF
ネタバレ
2025年9月24日
このレビューはネタバレを含みます▼ 面白かった。人工的に培養した人体で作ったヒューマノイドが労働力として活躍する世界。多少脳を弄って目的意識を持たせたり愛憎の感情をセーブして扱いやすくしているものの、好き嫌いや感情を持つ人間なのにヒューマノイドとして使役することに疑問を持たなくなった倫理観が歪んだタイプのディストピア。冒頭のヒューマノイド攻め視点から彼があまりにも朗らかで感情豊かだから本当にちゃんと恋人なのでは?と錯覚してしまう。だけど受けが別れを切り出した時の攻めの憤りを聞いて、本当に受けが好きな訳じゃないんだ…そうだよな無責任だよな…と現実を突きつけられる。そこからの二人の噛み合わない空回りし続ける暮らしがもどかしい。攻めは基本的な知識を全部兼ね備えて作られた成人モデルだけど人間一年生で、経験したことない感情に戸惑っている様子が可愛い。受けの作ったキャラ弁をバイト先で自慢しているシーンが好き。「なあ好きになるってどんな感じ?」から始まり受けになんでなんでと質問を続けて、受けが一つ一つ答えてくれるシーンはちょっと親子のようで受けの攻めへの愛情を感じる印象深いシーンだった。
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抵抗が無い人にはめちゃくちゃオススメです
ネタバレ
2025年8月14日
このレビューはネタバレを含みます▼ 片岡先生の新刊‼︎
もう新刊出ないのかなぁ…と諦めてもいたのですごくすごく嬉しいです!
タイトルにもありますが、ヒューマノイド。
倫理観が皆無に近い私が苦手な部類であったりして…。
アンドロイドとかも割と苦手なんですが、あとがきにも書かれてましたが「自分にとって都合の良い存在を造る」ってのが、私も苦手で。
子供を自分の所有物だと思ってる親がとても苦手なのと同じ感覚で、自分の都合の良い所有物を産み出すグロテスクが拒否感が否めない。
でも、やっぱり片岡先生の描く物語が好きなんです!
今作も苦手を超えて面白いのがデカかった。
他の作品と違って、ラブコメ寄りかなって感じの読みやすさもありました。
星が欠けてしまったのは、やはり苦手分野って理由から。
なので、アンドロイドやヒューマノイドに抵抗が無い方は是非是非読んでみてください‼︎
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作家名: 片岡 / yoco
ジャンル: ライトノベル BL小説
出版社: 心交社
雑誌: ショコラ文庫