このレビューはネタバレを含みます▼
『スピノザの診察室』で心を掴まれましたが、その期待をきちんと超えてくる続編
卓越した技術を持ちながらも、目の前の患者一人ひとりの人生に誠実であろうとするマチ先生の姿が、とにかく魅力的👌
単なる医療ドラマではなく、「人はどう生き、何を幸せと呼ぶのか」を問いかける哲学小説としての深みもある
過酷な医療現場や制度の歪みにも触れながら、決して絶望だけで終わらせない筆致が温かい
京都の街並みや食の描写も心地よく、張り詰めた場面の合間に人の営みの豊かさが滲みます‥
難度の高い医療描写には現役医師ならではの説得力があり、それ以上に、人を救おうともがく医師たちの覚悟が胸を打つ
読み終えたあと、良い医者とは何かをふと考えてしまう一冊