ネタバレ・感想あり盲目の聖女【シーモア限定特典SS付】のレビュー

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健気なヒロインにグッとくる。
ネタバレ
2025年11月3日
このレビューはネタバレを含みます▼ 過酷な人生だったヒロインはヒーローに依存して弱々しくて、あまり魅力を感じなかった。でも、聖女としての自分の責務を全うする彼女はよかった。
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陽キャヒーローがヤンデレに堕ちる話
ネタバレ
2025年11月1日
このレビューはネタバレを含みます▼ Web版既読。
Web版に比べて、ダレス様とリュリュちゃんの解像度が爆上がりしました。
かつてリュリュちゃんを死にかけの聖女だから、始末する必要も捕らえる必要もないと放置したダレス様。その時点で後味の悪い思いをしてたけど、リュリュちゃんと再会し、治癒力を失っているわ、視力と純潔を失っているわ、それなのにちょっと優しくしただけで、こんなに幸せにしてもらえるなんて、思い残すことはない、幸せなまま死にたいと自死を選ばれて、そこからリュリュちゃんに沼ります。
リュリュちゃんをこれ以上傷つけたくない、ひたすら真綿で包むように大切にしたいダレス様と、ダレス様のためならなんだってしたい、命さえ捧げたいリュリュちゃんはすれ違いもあるけれど、いつだってお互いへの想いが揺らぐことはありません。
個人的にWeb版の番外編で好きなシーンが補強されていたのがとてもよかった。
帝国の人たちは神官も含めて誰も彼も最後まで最低だけど、ダレス様が腹立ててくれていたので、将来的には帝国を去って国の方に戻って欲しいです。
ダレス様の痛いくらいの愛情と執着が堪能できて、最高でした。
聖女ヒロインがとことん痛めつけられる泣
ネタバレ
2025年11月1日
このレビューはネタバレを含みます▼ 祖国で聖力を詐取され続けチカラを失ってからは酷い虐.待に遭い、最後は暴行で純潔を失ってから
属国の王弟ヒーローと出会い結ばれる。
最初はヒロインがかわいそうで目を背けたくなる展開だけど、ヒロインが処女ではない稀な設定にどう着地するのか正直言ってその点はわくわくした。
強いヒーローはオトナで器が大きい上に、
特殊な世界の中でしか生きてこなかった危ういヒロインを守るだけの立場とチカラがあり、見せかけだけでなく
実際にブレずに守り切ったのでヒーローの鑑!
帝国貴族の悪意と闇に曝され続け、純潔まで奪われたヒロインだけど、傷ついても清らかな心は揺るぎなく、
こちらは聖女の鑑だった。お似合いの2人が幸せになれてよかった。
ただ、嫉妬から帝国の性悪公爵令嬢がヒステリックにヒロインを糾弾しに来て暴力まで振るったのは
ヒーローの危機感が甘かったかな。
その後、ヒーローが助けに来てもまだ侮辱的な暴言を喚いていて、ヒロインの腫れた顔を見たヒーローが令嬢の首を刎ねろと言った時にヒロインが必死に止めたのは消化不良。
聖女だし彼女の性格から言ってもそうなるわよね‥
この作品に限らず、ヒーローが悪党を断罪しようとするとヒロインが止める展開ってお約束なのよね。
情深いヒロインに見せるための決まり事みたいで
裁判でもヒロインにわざわざ罪状のお伺いして
罪が軽くなったり。
そのたびに思うのだけど、ヒーローはヒロインの前で
悪党を断罪するのやめたらいいのに、と思うわ笑
目の前で断罪されたらヒロインは止める役をこなさないといけないもの。
裁判で決まった罪状ならヒロインにお伺い立てる必要ないでしょ。
とはいえ、よいストーリーで満足度高いです
ダレス様の執着最高
ネタバレ
2025年10月25日
このレビューはネタバレを含みます▼ 聖女として献身的に尽くしてきたリュリュ。尽くすことしか知らずに生きて、力を失ってからは捨てられ……酷い扱いを受ける彼女の境遇に胸を痛めつつ、敵国の将軍ダレス様に庇護され(しっかり囲い込まれ)彼に愛される喜びを知ったリュリュの様子にお幸せに!!!という気持ちでいっぱいです笑
シリアスで切ないシーンも多いですが、ダレス様の絶対にリュリュを手放さない執着がとても良いので……最高でした!!!
webより結構加筆あり&web未読者向け
ネタバレ
2025年10月31日
このレビューはネタバレを含みます▼ 今回、web作品の書籍化報告を見た時に改稿したとしか書かれてなかったので、どうかなと思ってましたが結構加筆されていました。ただ、書籍版はあまり好きではない落とし所に着地してしまったのと、全体的に粗が目立っていたのとで、評価は下げてます。
個人的にはweb版の終わり方のほうが良かったです。具体的に言うと、ヒーローの国を守るために力を使ったweb版と、ヒロインの国を守るために力を使い果たした書籍版って違い。ヒロインに対してとんでもないやらかしをした祖国を守るためになんでヒロインが頑張らなきないけないの?って感じで、納得がいかなかったんですよね。しかも、ヒロインが酷い目に遭ったことを知っていながら、ヒロインに力を使うことを強要した〝善人の神官〟が原因。これが、悪人に命じられたことなら物語的にも許せたんですが、善き神官が、ヒロインが力を使わないことを責め立てて、しかもいざ力を使ったヒロインを見て、自分はいい事やった!ヒーローに殺されても文句なし!って感じの、まるで民のために自分の命すら投げ捨てる崇高な善人って感じのポジションに納まって普通に許されて終わるのがマジで腹立ちました。ヒロインは視力を奪われた挙句、何日間にも渡ってマワされたんですよ、祖国の男たちに。そんな目に遭った女の子に、加害者の身内がよくもまあ、祖国を救うためになぜ力を使わない?な〜んて言えるなって。しかもその神官は作中で肯定的に描かれてる。この作者さん、ヒロインがヒーロー以外に犯されて泣き叫ぶ話をよく書かれてるので、今回のヒロインの苦痛も扱いがクソ軽かったですが、その倫理観は一般的ではないってことを分かって欲しいなと思っちゃいましたね……。終盤にコレがあったせいで読後感がよろしくなかった。
また、全体的に登場人物がポッと出てきてはそのままフェードアウトってのが多すぎました。ヒーローの副官、その妹、老婆、ヒーローの婚約者候補、最後の神官……。キャラとしてガッツリ出てくるのに、その後どうなったのか描かれてなかったり、一言で流されてたりで、やっつけ感が半端なかった。主役二人の掘り下げはしっかりしてましたけどね。あと、ヒロインが残りわずかな命って設定がなあなあになって消えたのも残念でした。最後の力の解放で体が治ったってことなのかもしれませんが、ハッキリ描かれなかったので、これも中途半端な印象を受けた理由の一つですね。
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作家名: 宮田紗音 / MUCUZI
ジャンル: ライトノベル TL小説 / 先行作品
出版社: フランス書院
雑誌: e-ノワール