ネタバレ・感想あり時の家のレビュー

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家が語り手とは、斬新な手法。
2026年2月11日
家からみた人間の営み、登場人物たちの交流が描かれていて、それだけで視点が変わっていて面白い。

阪神淡路大震災が物語のベースになっていて、登場人物たちが迎える最期や、家そのものの最期に、自分はどんな人生を記憶に残すのかを考えさせられた。

人も家も、自分で最期を選べない。じわじわとその終わりを自覚するのか、突発的な何かで突然命が終わるのか。

死んでしまったことと、長く会えなくなることの違いは何か。登場人物たちが直面していく問題は、時の家の生涯にも繋がっている。

人に壊されることと、震災で焼かれること。人が二度と住めなくなることと、存在していても人が住まないこと。家が迎える最期は、人間がどこまで家と生涯をともにしてきたかが色濃く反映されていると思う。

私は今住んでいる家にどんな記憶をのこしていくのだろう。家は住人を選べないから、せめて家に興味をもってもらえるような営みをしてみたい。
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作家名: 鳥山まこと
出版社: 講談社