ネタバレ・感想あり叫びのレビュー

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境界線がわからなくなる「叫び」
2026年2月26日
仕事のデスクでの会話から、先生と出会った河原、しおりさんとのデートと展開していくうちに、日常から切り離されていく主人公の様子がリアル。

川又青年への憧れは洗脳か、それとも心身喪失か。もともと思い込みの激しい主人公だが、先生やしおりさんが与える影響も大きいようにみえる。

自分の意志をほとんどもたない主人公。先生に促されるまま、自分の叫びを言葉にしようとするが・・・

川又青年や先生の受け売りがいつしか自分の言葉となり、自分の思想となり、自分の聖となっていく様子は、現代人と「天皇」という関係の危うさも感じさせられる。本当に、現代人の象徴となることは難しい。

難点は会話が関西弁で、方言が苦手な人は登場人物の会話が意味がわからないやりとりになってしまうのではないだろうか。関西弁でもかなり訛りが強いと思う。関西圏に住んでいても、ところどころわからない表現があった。
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作家名: 畠山丑雄
出版社: 新潮社