ネタバレ・感想あり記憶を失った悪女は、無理矢理結婚させた夫と離縁したい。のレビュー

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人生で一番大切な愛してやまない至極の一品
2026年7月20日
​真白燈さまの作品はどれも秀逸ですが、丁寧な心理描写や物語の自然な紡ぎ方は、昨今流行りの作風とは一線を画しています。
その中でも本作は、WEB連載を初めて読んだときから今に至るまで、何度も繰り返し読むほど私にとってかけがえのない、心から愛してやまない物語です。長年「どうか書籍化してほしい」と願い続けながらもなかなか叶わず、本気で悲しい時期もありました。
​だからこそ、今回ロサージュノベルスさんで金賞を受賞し、満を持して書籍化されたときは感極まって拝んでしまいました。
出版にあたって無理な改変などは一切なく、当時の良さをそのままに、丁寧な加筆によってさらに完成された物語は、隅から隅までどこを読んでも至極の一品です。
​たくさん用意されている書店特典もどれも本当に幸せを感じる素敵な内容でしたが、こちらの電子書籍版の特典SSは「第三者である専属侍女目線」からのお話。他者から見た二人の姿が、まさに自分が思い描いていた未来の二人そのもので、尚更嬉しかったです。
​書きたいことや伝えたいことがありすぎて、胸がいっぱいで上手く感想がまとまらないのですが、その溢れる気持ちこそが、この作品を読んだ一番の感想なのかなと思っております。
​私の人生において、この先もずっと大切な作品を書き上げてくださった真白燈さま、世に形として送り出してくださった出版社さま、美しい彩りを添えてくださったイラストレーターさま、本当に本当にありがとうございました。ずっとずっと大切にします。
祝★金賞受賞!!!!
ネタバレ
2026年7月23日
このレビューはネタバレを含みます▼ 深い眠りから目覚めたヒロインは己が何者か、周りの人物が何者か分からずいわゆる記憶喪失に陥っていた。そこへ憎々しい態度の男が近づき…という話。web掲載時から大好きでずっと書籍化を待ってました。コンテスト受賞の知らせは本当に嬉しかったです。ヒーローの整理がつかない感情も、ヒロインのひたすら贖罪に苛まれる態度も一言で形容しがたいほど複雑でだからこその魅力なんだなーと再読して改めて思いました。『分かりません』という一言に全て詰まってますよね。最後のヒロインの対決(読めばわかる)もファンタジーと思えば有りかな。こうやってみると前の彼女も根っからの悪人では無いのかもしれない。(←まんまと絆されてる)巻末にヒーロー視点が少しありますが、所々なるほどなと合点がいきました。淡白そうな男があれだけ腹黒ど執着を見せるとは。純粋な『愛』ではないかもしれないけど、このふたりならもうそんな細けーことどうでもいいやってなります。私はすごく大好きな作品なんですが、以前のヒロインが極悪非道なので地雷な方は避けた方が良いです。
素晴らしかった、余韻にずっと浸かってます
ネタバレ
2026年7月23日
このレビューはネタバレを含みます▼ WEB版から本当に大好きなお話です。
WEB版も素晴らしかったのですが、書籍化にあたってさらに緻密に繊細な描写を重ねておられるので、一冊の本としての余韻が本当にすごい
マティアス視点のお話も、すばらしかった
視点切り替えで書いて欲しい箇所を全て満たしてくれていて、且つよくある「ヒロイン視点のただの焼き直し」には全然なってない。きちんとマティアスが何をどう思っていたのか
ブランシュ視点ではブランシュが読み取れていない(もちろん作者様の意図的に、そして伏線はきちんと貼られています)マティアスの深い思いが素晴らしかった

書籍限定の番外編も文句なしに幸せな二人でほのぼのが嬉しかったのに、なぜか読了後は涙が出てきました
二人が本当に芯から幸せになれてよかった

大満足な書籍版でした
特典が色々媒体によって違うので、電子書籍特典とは別に紙も買わせていただくかと思います
そう思うほど、この二人をもっと見たいと思わせてくれる、本当に至高の作品です
愛憎渦巻く夫婦
ネタバレ
2026年7月20日
このレビューはネタバレを含みます▼ 正真正銘の悪女だったヒロインが、半年の昏睡状態から記憶喪失となって目覚めるところから始まる。極悪非道な手段でヒーローを手に入れ苦しめたことから、父王以外からは死すら願われるほど疎まれ、罪悪感に苛まれるヒロインがほんと可哀想なんだけど…でも、悪女に尊厳を奪われて苦しめられてきたヒーロー側も可哀想で、話の大部分は結構しんどい。ただ、複雑な葛藤は抱えつつ、互いにどこか歪んだ重ためな両想いにはなるので、そちら方面のかのレーベルが好きな方にはぜひオススメしたい。記憶喪失ものではあるけど、以前の悪女ヒロインと対峙したシーンから、解離性障害?(他の人格がでてくるやつ)に近いのかなとも思った。
web版とヒーローの印象が違う
ネタバレ
2026年7月24日
このレビューはネタバレを含みます▼ web版から細かい修正はあっても大きな加筆はなかったんですが、その小さな修正のおかげでヒーローの印象が結構違います。個人的には書籍版のほうが好き。
なにが違うって、web版ではヒーローは3人の女(元婚約者・王女・ヒロイン)を愛したって感じだったのが、書籍版では徹頭徹尾、ヒロインだけを愛してるって感じに変更されてます。といってもヒーロー視点で少し文章の書き換えがあった程度なんですが、たったそれだけで、web版では纏まりきってなかった話が綺麗に収まった感じがありました。ヒーローの言動に一貫性が出たと言ったらいいかな。特に、あんだけ酷いことされたのにヒロインのこと好きになるか?って問題については、書籍版では元婚約者と恋人同士だった設定がなくなったおかげで、元婚約者と引き裂かれたことをweb版ほど気にしてません。加えて書籍版では明確に王女とヒロインを別人と認識しており、ヘイトを全部王女に向ける落とし所だったので、二人を同一視して愛憎の着地点がフワッとしていたweb版よりも納得のいく終わり方になってました。まあ要は、ヒーロー視点だとやらかしがマイルドになった上に、憎き王女と別人認識ならば、ヒロインに向ける憎悪からの執着が愛情に変わるのを理解できる人も多いんじゃないかなって。大切な元婚約者を傷つけたヒロインを何で愛せるの!?ってモヤる人もいるかもですが、そもそもこの作者さんのヒーローは基本、思考がアウトロー寄りなので…。ヒロイン以外がどうなろうと気にしない男が多く、今回のヒーローもそっち方面に振り切れてる(だから元婚約者が悲惨な目に遭ったにも関わらずヒーローは最初、元凶の王女に歩み寄ろうとしていた。でも多分ヒロインが元婚約者と同じ目に遭ったら問答無用で元凶を消してるだろうし、実際それを匂わす終わり方をしてる)ので、真っ当な倫理観のヒーローを求めてる人には向いてないことだけご注意を。あとこの変更によって王女との閨事情も、web版とは違いマジで嫌々だった風になっていて、ヒロインが特別なんだと強調されていて良かったです。
ちなみに、エピソードは増えてませんがヒーロー視点は加筆が入ってて、web版では若干受け身っぽさがあったヒーローも、書籍版では積極的にヒロインを囲いに行ってる感じがありました。総じて、書籍版のヒーローのほうがよりヒロインへの愛を感じるようになってるのでお勧めです。
悪役ヒロインをどこまで受け入れられるか
ネタバレ
2026年7月23日
このレビューはネタバレを含みます▼ 多少性格が悪くてもヒロイン至上主義の私ですが、記憶喪失前の王女ヒロインの暴虐ぶりは自分的には一線を超えていて、記憶喪失後のヒロインが確実に別の魂だという設定なら許せたけど、そうではないので最後まで受けつけられず‥ごめんなさい。そもそもヒロインの攻め描写が無理なので手を出してはいけなかった‥泣。
番外編は2人が呪縛から解放されたかのようにイチャついていてキュンとできたので、媚薬攻めさえなければ印象も評価も全然違ったと思うと残念。
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