ネタバレ・感想あり萩尾望都スケッチ画集Ⅲ―「トーマの心臓」とドラマ世界―のレビュー

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永遠に少女漫画の神に支配され続けたい願望
ネタバレ
2026年8月15日
このレビューはネタバレを含みます▼ 「トーマの心臓」は連載時にセンセーションを巻き起こしたわけではない。完結しコミックスになってから人気が出て長く愛され続けてきた。半世紀以上経った今は海外でも高い評価を受けている。それほど深く漫画界に浸透した文学作品なのだ。スケッチ画集もこれでラスト。「序に代えて」で先生が語る、自身の代わりに負債を背負わせたユリスモールが愛おしかったという言葉、私はこれを脳内で反芻しかみしめている。これは告白なのか懺悔なのか、深い余韻に心がざわつく。
赤い檻に捕らわれたようなジェルミのイラスト、悲しいまでに美しい衝撃。
魅力的な異端児メッシュやラウル…、いつまで見ていても見飽きない。未発表イラストも多数収録されている。
どんなに言葉を尽くしても感動を伝えきれないのがもどかしいが、ただこれだけは言っておこうか。
少女漫画の神様と同じ時代に生きていられることがこんなにも喜ばしい。
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作家名: 萩尾望都
出版社: 新潮社