古典の源氏物語ってなんだか難しそう…って敬遠したくなる。長編だから読むのも時間がかかりそうだし、面倒くさい…って私も最初は思ってました。でもこの作品は表紙の主人公(栗のまろ)にまずやられる、語呂が上手い(笑)。そこから何だかとっつきやすそう、と思って手に取ってみたら大正解でした。
これは本当に、源氏物語ビギナーにお勧めしたい逸品です。大まかな内容を知りたいけど全編現代語訳で読むのは億劫だとか、イラストでわかりやすく人物像や当時の貴族文化を知りたいという人にうってつけ。
可愛らしい絵柄で源氏物語五十四帖を解説しています。
四コマ構成、一帖につき見開き二ページで要所をわかりやすく漫画にしてあり、全編フルカラーで目にも楽しい。わかりづらい人物の系図や位階、作中に登場する和歌なども多数解説されていて、読者のもっと知りたいという要望にも応えてくれます。イラストはデフォルメタッチで栗や豆のキャラが登場しますが、装束や調度品などはしっかり描き込まれていてそのバランスも素晴らしい。
読みやすいながらも本格的で、この物語を知るのに手放せない。
もう購入から二十年近く経っているけれど、ずっと手元に置いておきたいお気に入りの一冊です。