絵がすごく綺麗で絵柄も原作に合っていてとても読みやすいコミカライズでした。
設定が原作とは大幅に変えられている部分もありましたが、だからこその面白さがあり、漫画版ならではの「もしもこうだったら〜」なifストーリーに仕上がっていて、シナリオ構成も上手いなー!と感心しました。
とくに吉良先輩。漫画版では彼がひなこだと気付いてる上で何かとサポートしてくれるおかげで乗り切れている場面が多々ありました。
これには、なるほど〜となりました。
原作ゲームではひかるが強さだけでなんとかゴリ押しで男だと納得させる流れになっていましたが、さすがに無理があるよね…という部分を踏まえて、見事に納得できる展開にしてくれてました。
全体的にゲームよりもひなこちゃんが女らしい印象で、ゲームでは急に入れ替わったにしては男らしすぎたかも、と逆に漫画の方に納得していました(笑)
そしてひなこちゃんの笑顔が可愛いのなんの。ほんとに天使のスマイルですね。
彼女の笑顔に次々とやられていく攻略対象達に大いに納得しました。
これなら原作では無いハーレムエンドかな〜なんて思って見守っていたら、最後に唐突にトトマルエンドに入って〆られたのは少し微妙でした。
全員が主人公にキュンキュンしてたのに!なんの前触れもなくなぜトトマルにいった?!この流れなら、どのキャラが推しの人でも納得できるように、続きを想像出来るように誰ともくっつけなくていいだろ〜!
…と、思いましたが、よく考えたらルートにいっただけで誰ともくっついてはないですね…。
誰のルートにも入らないとなると、どう終わらせていいのか収集がつかなくなるため、とりあえずトトマルルートの話で終わらせたんでしょうか(笑)
そもそも、2巻で終了なのが残念でした。
とても上手いコミカライズだったので、もっと本格的に描いてくれるのかと期待していました。
結局はゲームをプレイしてねっていう販促的なコミカライズだったのかなー…とか思ったりもしますが、ゲームとは大分設定変えられているので、ゲームではなくこの設定のまま彼らとくっつくシナリオも見たかったなっていうワガママな願望が生まれるほどには面白かったです。
喧嘩番長乙女がどんなお話か気になっている人はこのコミカライズから読んでみても良いし、喧嘩番長乙女が元々好きな人も原作とは一味違うので楽しめますよ。