202ページ、表題作(ラストに描き下ろし20P)+短編ひとつ(2話55P)。
良かったです。
関係のあり方が好きじゃない人もいて好みが分かれそう。
彩景でりこさんのチョコストバニラもでしたが私は他人に理解されにくい話も好きなので、これはこれでアリでした。
現実には割り切れない想いや行動も多いから、実際にはこんなのもありそう?
すっきりしないのが嫌な方はもやっとするかも。
不思議な関係です。
当て馬くんの執着が良かった。
執着しながらも引き際のよさというかわきまえのバランスがアッパレ。
ずっと見てきたからこその主人公の幸せを尊重したい気持ちもあって良いです。
それぞれの積年の想いも深さからするとあれもひとつの自然な形だったのかな?
主人公自身にも切れない執着があったんでしょうね。
後半本命くんのカゲが薄いけど、ラストのたっぷりの描き下ろしでは彼視点。
複雑な心境でしょうが、チケットをゆずるところが良かった。
仲良きことは美しき哉、でした(笑)。
もう少しそれぞれの想いや切なさに盛り上がりがあれば尚良しでしたが、十分楽しませてもらいました。
こういう三角関係の話って難しそうです。
短編も2話あって読み応えがありました。
夜のポールダンサーと護衛兼の朴訥スタッフ。
あまりない話でしたけど、こちらも仲良しバカップルで何よりで良かった(笑)。
作者さんにはお話も連載も色々初めてずくしの1冊だったそう。
星4,5ですが、今後の期待と応援を込めて星5で!