愛してるとは言えないが妻としていい妻になるだろう、というのと、いい妻になるかはわからないが愛してるから一緒になりたい、というのとは、大きな開きがある。でも、いい妻になるだろうなという想像は、ある程度女性として認めてはいるのだから、愛してないけど、だなんて言いさえしなければそこそこ幸せ夫婦なのに。。。
この、「愛してない」発言をした人間がクライマックスでその前言を翻す発言をするのが、よくわからないところ。愛してると恋してるとは違うのだとの理屈を持ってしても、結婚時点の余りの醒めたものいいと冷静さ。
元令嬢で仕事見つけてお育ちの良さが隠せないのも魅力にはなるし、結婚をそろそろと思ったら丁度適任がいた、というのは現実にもある話。
失礼なことをしたり言ったりする人も実社会にちゃんといるものだから、これも、ある意味不思議はない。昔の同級生も、彼の同業女性も、有りだと思う。
このストーリー、私には最後まで彼タイタスに疑問がついて回った。愛してないと言い切ってしまうキャラしかり、最初から恋してた?発言しかり。
嘘はつけないというなら、はじめから恋してたとの台詞との間を繋ぐものが無さすぎる。
徐々に愛を自覚したなら、言葉の使い方が違うだろう。
それと、この男性、私には時々素敵に見えない角度があった。ヒロインはオッケー。ほかの、意地悪連中も、結婚を促す女性も存在感ある。
男性の描き方、特に瞳、顔の作りのバランス、また、顔の輪郭が、何となく時々意地悪に見えるのだ。意地悪というのが言い過ぎであれば、表情が固い、といおうかーーー。
いろいろな幸せのかたちはあるかと思うが、この、HQ王道パターンの展開で魅力を放つためには、男性はビジュアルが頗る重要。
あと、これは他のHQも時々見かけることだが、赤ちゃんのサイズがおかしい。HQ読者層を考えると、赤ちゃんの描写、これもまた、重要。