4巻あったのに全て読んでもよく分からない物語でした。なんというかタイトルもひどいですよね、主人公可哀想になる(苦笑)
天使と呼ばれるほど美少女な主人公が、前の学校で教師に襲われてただでさえつらい思いをしたのに、そのことを知った同級生には奇異の目で見られ居場所がなくなる…。汚れてるとかってバカにできるんだから、年頃の子達って相手の気持ちを理解できないゆえに残酷ですよね…。
それはともかくいくら美少女な主人公が転校してきたからって、周りの子達の反応は意味不明でした。
特に神社の息子である晴哉。主人公をどうしたかったのか具体的に知りたかったです。恋心があったのか、何か目的があって彼女を欲しいと思っていたのか、利用したかっただけなのか。
天使だとか、汚れた天使だとかそんなどうでも良い呟きは多かったのに彼の真意は何一つ分からないまま、自分がほんとはヒドイ男だと彼自身が暴露して、それで彼の話は終了。
一体何が彼の望みだったのか…。この展開なら特に主人公を狙った意味が見いだせなかったので、ストーリーとして破綻しているように思えました。
そしてそんな彼に片想いしてる幼なじみの女の子も気持ち悪いだけでした。
そしてそんな彼女をこれまた何の目的かも謎なまま抱いたらしい晴哉は更に気持ち悪かったです。
この2人が幸せにくっついて終了とは絶対思えないんですが…。
主人公にとってのヒーローの冴翔もよく分からなかったです。過去の思い出があったとはいえ、美少女主人公に出会った途端遊んでた女を切って信じられないくらい必死になってくださるし。
1番気になるのは、妊娠騒動について。冴翔は罪を被らされてるだけ、ということは本当は晴哉の話だったんだと思うんですが。一体誰を妊娠させたんですか…真相は闇の中ってやつです。誰かツッコんでキャラに吐かせてくれ。
主人公も不幸を背負った絵に書いたようないい子ちゃんという感じで、とくに感情移入もできず、過去についてはまぁ可哀想だなと思う程度でした。
中学生時代の職業体験で天使のコスプレ選ぶ辺り、普段天使と呼ばれ慣れていて少なからず自分の容姿に自信のある子なんだな…と思ったり、主人公を妬むクラスメイトに少し共感してしまったりしましたが(笑)
まぁとにかくハッピーエンド風に終わったのに何一つ解決したように見えないよく分からない物語でした…。