ネタバレ・感想あり子供達をせめないでのレビュー

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いつか大人になるために
2024年10月28日
466ページ。
必死に生きてる子供達の話。この著者には珍しくシリアスです。要素盛り盛りで、テレビドラマな感じ。
大人と子供の境目の年齢である睦月の境遇はなかなかに悲惨で、ぐらぐらに揺れ動く気持ちが痛々しい。
タイトルに「せめないで」とあるのが納得いく、男性キャラの子供っぽさ炸裂で、同情するところは多かれど共感はしたくない、そんな作品でした。大人になるために必要なこととかを考えながら読みました。
年齢的には子供である菜摘ちゃんが天使のようで、睦月や菜摘の父親を支えるポジションになっているわけですが、子供を持つ身としては菜摘ちゃんの方が心配にはなったりもします。母親を亡くした女の子はこういうポジションに追いやられがちなので、もっとワガママ言っておくれよ……って気持ちになりました。支えてもらった男どもがきちんと恩返しをしてくれると良いなぁ〜。
刺さり度合いは趣味の問題でもうひとつでおまけの星4つ。
子供を守れる「大人」でありたい。
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