ごく平凡なOLの理沙がいきなり異世界に転移して、余りのご飯のまずさに奮起して、カフェをオープンすることになり、自分の慣れ親しんだ味を異世界に広めていくお話。簡単に言えばそんなお話なのだが、どうも異世界転移ものとしてはすごく安易な感じでお話が進んでいくなという感じを持った。悪役もほとんど出てこないし。転生した時からガイドのような専用?の妖精(バジルちゃん)はいるし、すぐ国王の親戚の高位貴族の家に保護されるし(養女にまでしてくれる)、散歩に行けば手頃な店舗がすぐ見つかり、飲食店をやるつもりだと言えば、食料関係の仕入れ先となる大手商社(保護先貴族の妻の兄)がバックアップしてくれることになる。とにかく一事が万事この調子なのだ。転生前はお弁当の腕が評価されているぐらいで、たぶん料理好きなのだろうなと推測できるだけで、素人の理沙が宮廷料理人を指導とかちょっとやり過ぎな感じです。さくさくストレスなしに読めるし面白くない訳じゃないんですけどね。