有名な作家の娘でこんだけ家族の事を赤裸々に漫画にしたのは凄いです。
そして、出版社的にはマイルドにして描いて欲しい要望を聞かずに移籍してまで描いた事も凄いし、その事実も漫画に描くなんて正気の沙汰とは思えないくらいです。
自伝的な作品って辛い事から立ち直った話し、友達との出会いで人生変わった話しなど、1つの方面からしか描かれてない事が多くて、それが作者の一番伝えたかった事っていうのが多いのですが、この作品は周りから見れば普通の家族のように見える場面も作者の心情から見た場面だと全然別物に見え、家族の闇の部分が見え隠れしてて、全てをさらけ出してる感じでした。
どうしても闇の部分は重くなってしまい読んでて辛いですが、これを描いた作者の勇気に脱帽です。
こういう漫画があっても良いと思います。