ネタバレ・感想あり北の果ての夢 土方歳三外伝のレビュー

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短編集
ネタバレ
2023年11月1日
このレビューはネタバレを含みます▼ 4作品で、どの作品も絵柄もお話もいいですが、特に表題作の小姓·市村鉄之助の目線描写の土方歳三と、3作目の主人公りんの壮絶な生きざまに魅了されました。
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珠玉の作品集
ネタバレ
2021年4月22日
このレビューはネタバレを含みます▼ 表題作『北の果ての夢 土方歳三外伝』は、新選組ファンなら必読。タイトル通り土方歳三の最期が、小姓であった市村鉄之介の視点で描かれています。土方と鉄之介の絆が愛しく、切ない作品です。函館時代の新選組が特に好きなので、さちみりほ先生の絵で読めて、個人的にも嬉しいです。
『とりかへばや奇談』は、タイトルだけだと古典『とりかへばや物語』の翻案かと思いましたが、全く違うオリジナルの話で、帝への入内、陰陽師、身分差のある恋と、平安時代ならではの要素が綺麗にまとまっていて、とても面白かったです。対照的な双子の様子に、『源氏物語』の玉鬘と近江の君を思い出しました(笑い者にはなっていません)。
『花人の記』は、一人の女性の誇り高い一代記。最下層の貧しい娘が、島原一の太夫になり、大財閥の妻にまで昇りつめながら、夫の事業の失敗を機に人間としても成長し、戦争を乗り越える物語で、勇気をもらえる作品です。
『かごめ唄』は、『花人の記』で舞台となった島原と並ぶ遊郭、吉原が舞台ですが、花魁の悲哀や怨念が描かれていて、とても哀しく、ぞっとする物語でした。
どの作品も美しい絵が魅力的で、物語に引き込まれてしまいます。
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時代の変革に翻弄される人間模様が切ない!
2017年1月22日
作者買いです! ご、心の底に何とも表現できない後味が残る作品が多かった…。
表題作は、時代に翻弄された新撰組の土方歳三をメインに激動の中でもがく様子が描かれていて、胸がぎゅーーーって締め付けられた。
個人的に好きなのは3作目の「花人の記」。村八分の貧乏から花魁、そして金持ちの正妻へと登り詰めたにも関わらず、事業の破産、戦争と数々の困難に見舞われる主人公。でも、そうして中でも常に顔を上げ、前を向いて生きる力強い女性の姿が描かれていて感動した。「銀のヴァルキュリアス」で好きになった作者さんなので、それに通じる芯のある女性の話はやっぱり私の心にキュンときた。
ただ、4作目は後味が悪すぎて個人的にはちょっと合わなかったけど…世界観やテーマ性では共通しているものがあったので、やっぱりさちみりほ先生の作品は好きや~(〃ω〃)
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2020年8月26日
男の人が、すごくイケメンで(美形の)すごくイラストがうまいと思いました
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作家名: さちみりほ
出版社: ビーグリー