字数制限でレビュータイトルが片言っぽくなっててすみませんが、vol.20に、はなぶさ数字さんの旧名義での読切『ファーストキス』(34ページ)が収録されています。おそらく、単行本未収録。
小学生とその4つ上のお隣さん同士のほわほわ初恋話、当然エロはございません。年上くんの戸惑う感じが著者らしくて良かったです。年下くんの精一杯の大人への背伸びもすてき。お互いに大切に「特別」を育てていけそうで安心感があると同時に、大人になるまでの間が自制心との闘いで面白いことになりそうでニヨニヨします。
もうひとつのお目当てが、筧じゅう『桂男』(30ページ)。
村のために生贄にされた男と、村のために囚われている山神様。BLとして、二人が手を取り合う様子や、男の慕っていた「あに様」の絡め方が良かったです。村のやり口がめちゃくちゃ酷いんですが、そこはセリフでしか説明されていないのが惜しく、伝奇ものとして見た場合には物足りないです。
星評価はこの2作に。
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