1巻目を読んでみて、恋心なんて微塵もないまま身体の関係となった二人が今後どのように心を寄せていくのだろうと期待して最新巻まで読んだのですが、正直肩透かしでした。
恋愛描写を期待したのに、全然ないまま気付いたら両想いになっていた二人についていけませんでした。
三成はひたすら命令に忠実であろうと茶々様に執着してるようにしか見えなかったし、茶々も、自分より何枚も上手な三成に組み敷かれているうちに流されてあっさり好きになってしまっているし…。
流れるように物語が進むので、読者がドキドキするようなシナリオをもうひと工夫してほしかったです。
茶々の意志が弱く感じてしまうので、もっと復讐を選んでもうひと暴れしてほしかったし、その過程を経て三成との間に、読者を納得させるような恋心を芽生えさせてほしかったです。
この漫画を読んでいると、嫌いな相手とでも交わり続ければやがて、互いに好きになるんだなー…というような印象を受けました。
母様が身体を好きにされる様子がトラウマになったはずの茶々が、自身の身体を好きにする相手に惚れるなんて、矛盾を感じずにいられません。
何か、三成に惚れずにはいられなかったエピソードを組み込む工夫がほしかったです。
まだ完結していないので続きがどうなるかは分かりませんが、史実とか無視してハッピーエンドにしてほしいですね。
追記:
最終巻まで配信後改めて読んでみました。途中までしか読めない時は恋愛過程が薄いことが気になりましたが、子を産み、最後を迎える茶々の様子まで見ていると、彼らの人生そのものが描きたかったのかなと、この作品に納得できる部分が出来ました。
切ないけれど良いラストだったなと思いつつも、もっと他に道はなかったのかなと思えたり複雑でした。