何だか見たくなりました。散々な一日を送った「そら」が偶然出会った男…思ったら即、行動してしまう健吾の生き方に「なんて自分勝手で自由なんだ」と思いながら読み進めるとただ自分勝手なだけじゃないような…。最悪な日を送った「そら」に対する優しさにあるのは…。BLにありがちな激しいものでなく、何気ない日々を送る二人が少しずつ埋まるように近づく感じが自然。でも付き合ってもないのに何度も突然キスするのは如何かと…。BLあるある…いきなりエチする輩もいるけど。後半、それまでサラッと引いてた伏線の回収がこういうこと!って納得。一番強く望んだことを諦めるしかなかったからこその行動か…。その逃げられない現実を日々、突きつけながら生きるのはとても残酷で辛いはず。「そら」に会えたことは必然なのかも…広くて大きい「そら」に繋がった。読み終わった後に、ゆっくり、じんわりと沁みます。