最初の出会い方が非日常というかなかなか現実ではなさそうなインパクトのある出会いだった分、そこからの物語がすごく静かで心情描写が丁寧で惹き込まれました。大きなイベントがあるわけでもなく、あり得ないような偶然が重なるわけでもなく、お互いがお互いのことを思って時々離れるけど、着実に少しずつ歩み寄っていく感じ。学校とか会社が同じみたいな否が応でも顔を合わせないといけない関係ではなく、会おうと思わなければ会えない、離れようと思えば会えなくなってしまう距離感の店員と客という関係性もぴったりな設定だと思いました。古矢先生の作品は、季節とか景色とかとしっとりマッチしてすごく綺麗だなぁと思いながらいつも読んでます!!素敵な作品でした!