セラピーが必要なのはヒロインサムも同じではないでしょうか。傲慢な父親を上手に躱すことのできない状態は普通ではありません。ヒーローミッチを見ていると アメリカドラマ「救急救命室ER」のDrコバッチュを思い出します。生きるという事を阻害するものにひどく干渉し 手を貸すというよりは 首を突っ込むタイプで これでは医者の身が持たないでしょう。だから、セラピーを勧められたミッチだけれど、恋してしまっては、彼女の功績とはならず、例外という枠でしょうね。冒頭からミッチはサムのプライベートに関わったことから、どっぷりと恋愛モード突入でした。このおかげで先が明け透け状態となり、ミッチを駆り立てることになった背景に 同情心は薄くなってしまいました。そんなだから、まともにセラピーを受けておらず トラウマの解消途上に 彼女との未来が描けるはずもない彼の下に 事故に遭ったサムが運ばれてくる。ようやく目を開く彼にハピエンが見えたのでした。