設定は少女漫画では良く見かける加害者の子供と被害者の子供。親のしたことは子供には関係ないのに、親の業で振り回される子供たち。子供同士は本音では、親のことは関係ないと思いつつパワーバランスが崩れたことで、関係性にこじれが生じてしまう。攻めの彼は若干の発達障がいがあるのか、人の心の機微について察しが悪く、それが受けの子に誤解や疑心を抱かせる一因でもあります。かといって、素直に口に出すことも出来ない受け。不器用な二人です。周りに誰もいなければ、二人だけで幸せだったのだろうな、と思わせる。けど、人間は無人島にでも行かない限り社会や他人と関わらずには生きていけないので、そうしたジレンマと折り合いをつけて生きていくんだろうな、と思います。画力の問題か性癖の問題か、イケメンがイケメンに見えないところがアレかな。良い話だけど、私の性癖ではなかった。ところで、全然関係ないけど、内容や作者さんのPNが沖田○華さんを思わせますね。