「とける、ほどける」が良かったので、評判の良いこちらも読んでみました。高校の担任西先生と中学生の時につまずいて立ち止まったままになっていた生徒葵田のお話で、優しくほっこりした作者さんの作風の中、葵田が再び歩き出せるようになるまで丁寧に描かれていて、素晴らしいと思いました。
ただ、どーーしてもこの西先生と葵田が両思いになっていくところが自分の中で違和感があって、葵田が先生に憧れるのもわかるんだけども、何度読み返してもお似合いカップルのようには最後まで見えなかった…。二人ともすごく好ましい良い人なんですが。
受け攻め逆だったらもうちょっとピタリとハマったのかなあ…。この作品のストーリーが自然すぎて、男性教師と男子生徒の恋という現実ではほぼあり得ないことの不自然さが目立ってしまったのか…。先生の方の心の動きに取ってつけたような部分があったからかも知れない…。はっきり自分でもよくわからないんですが、どうしてもしっくりこなかったんです。評価下げてすみません。
この2人に最後まで違和感あったので、逆にちらっとだけ出てきた一兄さんカプが魅力的に見えてしまいました。こちらもぜひ描いていただけたら嬉しいです。